音之進坊ちゃんの心の内は。(ゴールデンカムイ201話)
以前「女関係に運のないキャスト」ということを考えていましたけど
そういえば家族、家族愛にもあまり恵まれていない主要キャスト陣。
①不死身の杉元というより尾形に恋してるように見える杉元さん
家族全員結核で亡くす。不憫。だけど愛はあったかな。脳損傷の影響なのかどうも網走以前の毅然とした正義の感じを披露する場が減ったうえ影も薄い。
②体臭は臭いけど空気が読めて優しい脱獄王白石
若いころから(恐らく少年時代?)投獄されては脱獄の日々、ということは家族も推してしかるべき…けどもともと陽な性格なんだろうね、仲間を得て自己保身以外も学んだ
③虐待されて育った月島
父親の嘘で好きな子も自殺?父撲殺。可哀想だし救いようがない
③別れたショックで気が狂ってしまった妾の子。しかも実父からは疎まれ呪われる尾形
これはなー、実の親からは愛されていなかったけど、祖父母からの愛は感じれなかったのかなー…
時代背景的に妾っていっぱいいそうだし妾の子だから可哀想みたいなのばかりではないと思うんだよねぇ、本人が一人で拗らせて悪化させた感あるんだよなー
④頭がおかしすぎてついていけないけど悪ばかりかというとそうも言えない鶴見中尉
ロシアでのスパイ活動時の妻子惨殺以前にも絶対育った環境で何かあったはず「私の実家も昔は裕福だった」的発言になにかある?お銀たちの子をばあちゃんに育てるよう手配したり鯉登家を取り持ったり悪一辺倒ではない?
⑤めっきり見せ場の減ったお色気担当谷垣
しっかりした理由があって妹さんが亡くなったことをご家族にはお知らせしてるの?してれば円満に戻れる
⑥鯉登さん
お兄さんの戦死があったけど、もともと出来た御父上故、しっかり音之進さんにも愛情を伝えれてすごい良い家族の雰囲気。仲を取り持ったのは鶴見中尉の計画のうち?親子仲がいいと音之進経由で少将閣下に色々進言してもらえるし取り入りやすいから?
とりあえず、今このなかで一番心の基礎が安定してるのが鯉登ちゃんと思うんです。
時代的に長兄の死はお家には大事。そのせいで自分を責めてた鯉登少年と、気落ちしていた家族の絆が壊れそうだったけど、狂言誘拐のおかげで父からの愛も知れて、あこがれの人(鶴見)のために精進する毎日。
鶴見が接触した鹿児島でも誘拐時の様子を見てももともと賢くて心の強い坊ちゃんではあったので鶴見盲信を覗けばすごい出来た人。
そんな坊ちゃんが、月島さんに聞きました。
バルチョーナクとは何ぞや、と。
そしてあのお顔。
月島さんがロシア語ペラペラで鶴見の右腕というのも繋がっているはずだけど普通に接してる。
賢く明るい陽な心根の坊ちゃんは何かこの鶴見中尉の暗い支配を打破するキーマンとなってほしい。お父さんも偉い人なのも絡んでくるか?
月島さんも救ったげて。
あと、真っ当なというか陰オーラがないキャラといえば18巻で表紙を飾った門倉部長。箱館戦争で父が戦ってた、と言っていたけど父を尊敬してるようだし、運がないといいながら陰なオーラはかんじない。
どうもこの先も要所でなにか役立ってくれそうな雰囲気あるんですがね。
引き延ばし過ぎると脱落する読者出てくるはず(ゴールデンカムイ200話)。
201話をみないと何とも言えないんですが「作者さまやらかしたのでは…」と思ってしまいました。
作者さまはインタビューで「もう折り返し」みたいなお話されていたんで、淡々と着々と話は進むんだろうなと思っていたんですが……
樺太編に入ってからアニメ化との兼ね合いなのか人気があるために結末を伸ばしているのか、とにかく話の引き延ばしが顕著になってきたなーとは思っていました。
網走監獄に行くまでは
・のっぺら坊に会う
・刺青人皮を集める
ということで何話かでひとまとまりのエピソードに明確に「刺青確保っていう目的」もしくは「網走監獄へ向かう道中で起こる何か」って区切りがあって、間に挟まれる番外編的な色々なエピソードもそこに向かって進んでる感じがありました。
また、若干話数の調節のために引き延ばす必要があっても基本「1枚の刺青人皮=1人の囚人=それにまつわる1エピソード」でワンセットって感じで1つの話の終わりが明確だった。
「刺青を捕獲する」っていう「目的」が明確だったので、引き延ばしダレ感がわずかだったんですよね。
ところが、樺太編。
アシリパさん奪還という目的はあれどどうもノンビリペース。
しかもとりあえずの話の芯である「アイヌの金塊奪取」のための「刺青人皮」捕獲という目的も焦点がぼやけてきて
そこに持ってきて「キロランケの目的は?」とか「尾形の謎」も盛り込んできててちょっと盛沢山なような目的よくわからないみたいな、色々ぼやけてきてたんですよね。
ちょっと前にやっとアシリパさん奪還は叶ったものの、キロランケを取り巻く云々は不完全燃焼、亜港監獄を襲う目的であったはずの「ソフィア」も「必ずまた会うはずだ」みたいな(読者からすると「は?何が?え?あんなに大騒動で脱獄させたのに?」)って感じでほったらかしで一旦フェードアウト。
それなら、ということで尾形側に目を向ければ、
体調不良によって勇作さんとのエピソードを幻覚で見る
アシリパさんをロックオン
宿敵・杉元と再会して「どうなるっ?!」
そして満身創痍!!!!とお膳立てはバッチリ!!!
のはずが、バイバーイとロシアの大地に消えていった。
毎回毎回「起があって、結があった」網走監獄までの様子を知っているので、樺太編全体がぼやけすぎ結論出さなすぎ、
これはいただけない…。
途中に若かりし頃の鶴見中尉を入れたりしたけどそれもあれ以来ほったらかし…
そもそも思うに
アシリパさんと杉元再会に1年半かかってましてその結構な期間を読者に我慢させていたのが悪かった。
並行して展開していた
①キロランケ尾形鶴見の行動の元である過去と謎
②刺青人皮は金塊探しにどうやって利用するのか
③そもそも金塊ってあるのか、あるならどこに
④最初の事件アイヌ惨殺の犯人と目的
も何も進んでないまま、アシリパ杉元まで分解しちゃって一体何の漫画だっけ??ってなってしまった。
アシリパ杉元はやっとこの間再会を果たしましたが、残りの4つの謎は何も進んでない、網走監獄以前から。
うーーーーん…
そろそろ1つ2つ謎解明して読者スッキリさせないと「なんか…めんどくせえしもういいや。完結したら教えてー」ってなるかも。
安藤サクラさんはやっぱりすごかった「百円の恋」。
最初、大好きな奥田瑛二さんのお子様ということでちょっとだけテレビで取り上げられていたとき、お顔立ちと演技中のせいもあって「こわい人なのか?」と思っていました。
時は経ち、演技派ということで映画界で知られてきたけど実際お話しているところは見たことなく、
大好きな柄本明さんのお子さんと結婚されると聞いて「へー」と思い
さらに時がたってNHK朝ドラに出演されるとニュースになりました。長谷川博己さん好きなので「お」っと思ったんですが朝ドラが好きでないので観ないまま…
で、去年の紅白が「平成最後」だし内村さん司会が面白かったので見てたらがそこにゲストで出演されていたのが演技していない状態を見た初めてでした。
ニッコニコして歌を聞いている。そして、かわええ。
今どきの量産型のお顔ではないのにとってもかわええ。
その後たまたまあさイチで拝見する機会があってそこでもとってもかわいい…!
ニッコニコ。サービスも満点。
そこで紹介されていたのが「百円の恋」
紹介される前から「すごい」という評判は聞いていたのとパッケージの写真が「なんだこの親近感…」と思って知ってはいたんですけど、あさイチのさくらさんを観たら観たい熱が高まって買って(レンタル)しまったアマゾンプライム。2014年の作品だったとは。
あと何気に色んな賞取っていたんで有名な作品だったんすね。
まー凄い!
俳優さんなんで演技できて当然なんですけどお家的にもお嬢さんで明るくて可愛いのに自堕落な役を演技してる感なくスッと出来るってなかなかない。
百円ショップの店員になって働いている様子が妙にリアリティ。あの制服とBGM笑
ああいう百円ショップが実際にあるのか分かりませんけど千円札一枚ずつ伸ばすところがすごく上手いなーと思いました。深夜帯のちょっとギリギリな先輩がいるところとか、疲れすぎてる社員とか、「ありそう…」と思わせる細かい仕掛けが上手。
話題の体重については、脱いでるシーンもあったのですが実は普通のお体。もともとお痩せになっているのでご本人的にはちょっとふっくらさせたのかもしれないんですけど、デップリにはなれないのでその辺は洋服でふっくらした感じを出したりだらしない感じのお体を作ってるのががんばってるかんじでした。
最後のシーンは増減云々より緩くしてあったのがギューッと締まった感じ。
新井浩文さん演じるボクサー、狩野さんこと通称バナナマンとデート行く時がかわいい。おめかしするかんじとかね。
髪の毛手で撫でつけたり、トイレで化粧直したり。またこれが絶妙な気にしてる感が上手い。最初の自堕落見てたので「恋するとみんなもれなく女の子になるのね」とか思いました。あとお母さんに「ドブみたいな口の臭い」と言われたのをちゃんと思い出して、話しするとき口に手を当ててるのが細かい笑
で、……まあ話が進むために必要とはいえ、クズ先輩との胸糞悪いやり取り。一子(サクラさん)と狩野さんが微妙に行き違ったせいでもあって、何ともやり切れないし、やっぱり見ていて辛かった。暴力も振るってるし完全に暴行だから。
ぶっちゃけ人生諦めた感の狩野さんに暇つぶしとして同棲してもらっていたけど基本的に「女」として見られている訳ではなかったのであっという間に浮気され…
でもボクシングに逢ってて良かったねー(しみじみ)
弁当屋で出会ってしまったとき狩野さんを追いかけるアスリート走りが大うけでした。「なんで逃げるのー」って。トレーニングしてる一子速い笑
社員とかコンビニのエピソードの辺りはもしかしたらちょっと端折った感あったのかもしれませんけど試合のシーンは物凄かった。
20時間撮影していたそうな…。
さくらさんの演技の凄いこと。お顔の演技も半端ないです、すごいです。
最初のふてぶてしさの演技はさすがなんですが、途中生き甲斐見つけだした辺りから気を抜くとサクラさんの生来の可愛い要素が漏れ出して出てきてしまうのが逆に可愛かった。
髪まとめだしてから一気に一子が可愛くなってましてね。
振り返ってみるとストーリーとしては
・熱を出した憧れの人がゴミ捨て場に倒れてのを介抱したり、
・思いがけずデートに誘われたり、
・たまたま見たボクシングに魅了されて自身の身体と精神が成長したりと、
話しを進めていくために割と漫画的エピソードが使われているんですけど、日常生活やバイトの感じがリアルなのと何といっても出演している人みんな演技力凄いので観てる時はそういうのが気になりません。
低予算映画ということでロケの場所とかも限られてるんだろうけど全然気にならない。
「万引家族」も話題でしたが今後何か作品に出演されたら観てみたいです。
鶴見中尉の闇が深すぎるほど深すぎ(ゴールデンカムイ198話)
なんかの精神の異常者なんでしょうか。
スパイのときの妻子の死でこうなったとは思えないんですよねぇ
さて、ほぼ100%の方が「音之進さんの誘拐は鶴見中尉の策略」だと予想していらっしゃいますが、そうでしょうね。
で、誘拐犯役は尾形と月島…。ロシア語堪能コンビ。
鯉登少尉は身体能力も高い上に頭もとってもキレる方。
なので前回からの鯉登さんのお話、なんで鯉登ちゃんが鶴見中尉にぞっこんかを披露する過去と絡めながら、アンパンを思い出し、そして恐らく
誘拐現場で尾形がロシア語で「ボンボンが」と呟いたのではないでしょうかね。
似たような境遇(親父が偉い、優秀な兄弟いた)の鯉登ちゃんを見ていると素直で可愛いのでイライラしたのかもしれません。鯉登ちゃんは鯉登ちゃんですごく辛い過去があるのにね
思えば最初から嫌に鯉登中尉には絡んでましたもんね、方言からかったり坊ちゃん育ちをからかったり。
で、ピンチの現在、尾形はロシア語で「ボンボンが」と罵った。
それで過去のことがピ――――ンと繋がって、
「尾形お前わしをさらったろ」的なことを言って尾形が一瞬動揺して、その隙に誰かが絶体絶命の鯉登少尉を助ける、といった流れはどうでしょう。
鯉登少尉かわいい上に勇敢だし男気あるしいいキャラ、助かって欲しい!
しかし恐らく鯉登少尉が誘拐のからくりに気づくのも鶴見中尉は分かっているはず。
なぜなら、わざわざ初対面時にあげた月寒あんぱんを人質の鯉登青年にあげているから。
鯉登少尉は月島も誘拐に絡んでいると気づくはずですが、それもお見通しでしょう
仲良くなったところを割く!!!的な手ですかね…酷い
ホント怖い、人じゃないね鶴見中尉…
前に実家が裕福だったけど没落した的な話をしていましたがそれと関係あるのかね、怖すぎる
Amazonより
「るろうに剣心」続編。新元号の次の大注目「巴はだれ」。
マンガ実写唯一の成功例ともいえる本作。
佐藤健さんのアクションがすごくて2作目以降の「……ん?」っていうキャストの違和感なども相殺してくれています。
そのるろうにがまた続編、しかも2作。どうやら半年前からエキストラを募集していた関係でその時から既に続編決定は知られていたようです。
2作って。これで合わせて5作?興行成功ってすげぇな
で取り上げるエピソードが追憶篇&人誅篇だっていうもんだから
全編における最重要キャストである巴役とその弟の縁(えにし)のキャストは誰じゃーっとファンの方が盛り上がっております。
剣心役の佐藤さんがドンピシャだった反動なのか
斎藤が全くアクションに切れがないオジサンだったこと、左之助がふっくら顔のおじさんだったのでるろうにのキャストは不安です。一体何基準で決めているのか全く不明。
しかし、人気の高い宗次郎、志々雄のキャストについてはそこそこファンの期待に添って当ててきた。何基準で決めているのか分からないというところが逆にあなどれません。
さて、巴ですがとにかくなぜだか原作、OVA共に大人気でして(るろうに剣心自体は好きだったんですが私にはその人気分らない…)
最初に実写化されるというときにも確か「巴はだれぞ!!」と大騒ぎになっていた記憶があります。
結局第一作目では後ろ姿しか出演がなかった上に、誰が演じたかもエンドロールに記載なし。その時点ではもしかしてやれればやる、って感じで追憶篇確定ではなかったのかもしれないですね。
しかし、巴、一作目で顔出しして散々叩かれとけばその後おちついて続編できたろうにと思うんです。結局どなたが演じてもみんなが納得することはないんでしょうし。
とりあえず良く挙げられている予想キャストの方は
・綾瀬はるかさん
ダントツでこの人が巴ならまあ良いと言われています。
白い美肌と日本美人な地味系なお顔立ち儚げな雰囲気が合っていると思われているようです。
個人的にはマックスファクターのファンデーションの頃の綾瀬さんはドンピシャ!と思うんですが、最近はアクションによる体つきや顔つきの変化でちょっと儚さはないのでは…と思ったり。佐藤さんとは最近では大ヒットのパン屋のドラマで、その前も映画で共演と、共演はあるのでその辺の不安はないかも。
MAXFACTOR CMより
・有村架純さん(ロケ目撃情報より)
わたしが色々予想見た中で彼女で「いい」と言っている人が皆無だったのですが、目撃されているということは何らかの役でご出演されているということで…。
誰が演じても文句言われると思いますがそれでも支持皆無の方を選んでるとしたら制作者は相当なチョイスセンス。
個人的には……巴に思い入れない私ですらガッカリです。スミマセン。
・橋本愛さん(ロケ目撃情報より)
西郷どんの一人目のお嫁さんとしての好演も記憶に新しい橋本さん。朝ドラ「あまちゃん」、今作の大河「いだてん」にもご出演中。美人ゆえにちょっと無表情な役が多いの?
佐藤さんと比べると年齢的にはだいぶ若くなり、剣心15歳巴18歳、追憶篇で剣心を見守る系の立ち位置にはちょっと色気とキャリア不足か?とも思いますが、色白スラリミステリアスという巴の容姿の条件的なものは満たしておられます。まだまだお若いため変化の多い時期で容姿のクオリティが安定しませんが、果たして。
ここからはネット予想も含めた個人的な理想。
・麻生久美子さん
正直年齢的には無理ですが(失礼)、不思議な雰囲気、涼し気なお顔立ち共に巴要素満点!
・高梨臨さん
色々なドラマにご出演の売れっ子さん。西郷どんでもお芳を演じていまして、和装も美しいしお顔立ちも和風。性格的なものかバラエティのトークなどでは凄く落ち着いていて嫌味ではない妙な貫禄が。無表情だときっと氷のような雰囲気に…。佐藤さんと同世代ながらお姉さん的雰囲気あるので合うと思いますが、濃いファンの方は嫌い!っていいそうだな…
・吉岡里帆さん……私は「ごめん、愛してる」でも書いた通り好きなんですが、女性人気が薄いようでボコボコに叩かれそう。色白美人ですが、お顔立ちの作りの種類が違うのと小柄すぎるのが巴のシュッとした感じには合わない?
・波留さん…長身色白不思議な雰囲気では合ってるけど、朝ドラで披露した和装があまり似合ってなかったような。
・新木優子さん…身長お顔立ち的にはアリ。ただ優しい雰囲気で巴っぽい影が無い感じ。あと女性人気は大丈夫かな?
もうちょっと年を重ねていたら広瀬すずさんの顔はピッタリなんでしょうね、小柄がネックだけど。
こんなに予想されててここでとんでもない間違いキャスト来たらそれはそれで笑っちゃうけどね。
きのう何食べた?実写化。第2話まで視聴。
よしながふみさんの「大奥」が面白くて買っていて、その流れで他の作品も買っていました。
「きのう何食べた?」もあらすじ読んだものの何の抵抗もなく買った記憶があります。
ちなみにBLとか読まない人です。
5巻くらいまで買ってそのままになっていましたが、今回テレビ東京さんでドラマ化されるということで「へー」と思いました。
内野さんといえば仁ーJINーの坂本龍馬やらとんびの親父やらとにかく濃い男が多いイメージだったんで、
あらあら意外なとこ来たなと思ってました。
西島さんコメント
「原作では2人のケンカは面白いシーンとして描かれていて、シリアスなぶつかり合いの胸が痛くなるようなケンカにはなっていません。でも、実際に生身の人間が演じることで、お互いのことを思い合いながらも、自分の意見を言いたいという気持ちもある中で、『こういう感情になるんだ』と気づくこともあって。原作での表現と心の動きは同じでも、何か少しニュアンスの違うものが生まれている瞬間があるのかなと思っています。
内野さんコメント
人には見えない部分ですが、カーテンの裏側を想像させる演技が必要で、そこを僕らがシェアしておかないと外ににじみ出てこない。自然な時間というものは、スキンシップやいろんなコミュニケーションの中から生まれてくるものなので、そこは僕と西島さんが大事にしているところですね」
~テレ東プラス~https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/drama/entry/2019/019255.html?sc_cid=yw_kinounanitabeta
お二人とも漫画と違って3次元になって人間が肉体を持って演じると原作と同じシーン同じセリフでも雰囲気が違ってくるというか生々しさが出る、というようなことを言っていましたが
確かに!!
よしなが先生の画がサラッとしているのに加えて「きのう何食べた?」のお話自体サラサラな感じに描かれているので実写になると台詞一つ一つグググっと血肉を持つというか
あー、2人は恋人なんだなーって思わされました。
ちなみに漫画自体にはまーったく絡みがなく、淡々と日々の2人暮らしと日常生活と2人のお仕事の様子が描かれています。
でも長く恋人で信頼あっての空気感て、背景あってこそ出せるもんよねー。
そこが俳優さんの力の見せ所ですよねー。
ちなみに、こちらのドラマ、どうやらシロさんの弁護士事務所、2人のマンション、たまにケンジの美容室っていう3か所が主のセットのようなんですけど…
砂の器のように、ここで撮り溜めしてんだろうなーって感じが薄いっ!
そんなことより、俳優さんのほうがどう演じるのかなどんな風にしゃべるのかなどうやるのかな?ってほうに気が向いて、撮り溜め感気にならない!
力量…か
2話終了しましたが、今のところ内野さんと田中美佐子さんの演技がリードしてる感あります。
西島さんは棒読みなのがちょっと残念な…あと原作のシロさんはもうちょっとサバサバしてて薄い感じの人っていうか上司感があるというか、なんというか。
「原作の〇〇はー、」って言われちゃうとちょっと俳優さんとしては嫌でしょうがスミマセン。
内野さんも容姿が原作と全然違うけど「これはこれでありかも」って思わせたらシメたもんって言ってましたし、リメイク作品や原作ありきでもそれと全然違ってもそれが魅力に映るとこまで突き抜けてくるっていうのは………俳優の力量?
ここに先日降板された志賀廣太郎さん、梶芽衣子さんが入ってきて、見ごたえも増えそう。
田山涼成さんになっても楽しそう。
フジテレビ版「砂の器」視聴。
日時が前後しますがフジテレビ版「砂の器」を視聴しました。
松本清張先生のご遺族の方から「ハンセン病以外の理由をつけることがテレビドラマ放映の条件」と言われているらしい?という噂もききつつ、やはりドラマでは描かれることのなかった病気の描写。
最近もチラッと優生避妊手術?の話題でこの病気が取り上げられたりしましたが、そもそも主人公の中島さん目当てに視聴したであろう若い人、病気のこと知ってんのかな?自分たちのころは社会科で習った気がしますがね。
今回のドラマも親子放浪の理由として、TBS版中居正広さん主演の砂の器と同じく殺人犯の家族ということで虐げられたという理由を持ってきました。
箇条書きにしまして
●警察署の会議室、白ピアノのある英良のおうち、梨沙子のバーの3つの場所で続けて撮ったのを繋げてる感がいなめない
ところどころロケに行ったりしてる映像は挟んではいるものの、基本的に上の3つの場所ばかりだった印象。
「あー、カットしては次のシーン撮ってってやってるんだろうなー」「刑事役エキストラみたいな人たちずーっとこのシーンなんだろうなー」とか余計なところばっかり目に付く。
昔のドラマだってそうそう色んな場所で撮影してる訳でもないはずなんでしょうが、演技の方に集中できるからおんなじ場所でたくさん撮ってるっていうことが気にならない。
要は…演技力の差ってことになるんでしょうか
●別ドラマと思えば東山刑事はちょっと良かったと思う
英良の愛人・梨沙子の勤めるバーに初めて訪れた東山刑事の場面、すごく洒落てました。
今西刑事じゃないじゃん、とは全然思わなくて、疑惑の女 対 見透かしてる刑事の静かな対決のいい雰囲気出てました。
土屋太鳳さんも抑えた演技が上手だったと思います。
土屋さん、出たての頃はクールキャラだったそうで同級生の俳優さんに「その喋り方なに?」という感じで過去暴露されていたようですが、見てる方も今の作り声の媚媚路線は無理があるってお見通しなので、クールな落ち着いた喋りに戻したらいいと思うんですが。
東山さん⇒棒っぽいような感じですが雰囲気が上手い時もあり。
部下の野村さん⇒ご自身は炎上キャラでバラエティの様子とか見ていると尖っていて全然好きではないですが、演技はなかなか良かった。普通な感じが出来るんですね。キャラが嫌いでしたが演技は作品によってちゃんと変えられる人なのかな?ちょっと他の作品での演技も興味湧きました。
中島さんはごめん…
●柄本明さん勿体ない
大物俳優さん持ってきたい。で、柄本明さん、と思ったんでしょうが、とにかく勿体ない使われ方で残念。
TBS版は大好きな原田芳雄さんに見所多数でした。閉鎖的な村での差別、被せられていた渡辺謙さんの操作報告を兼ねたナレーションにも「もともと本浦家はこのダムの件以前からも何らかの事情で村で差別の対象とされていたのではないか」と言わせましたが、その「事情」として原作の病気や、職、生まれの差別など昔からある『色々な差別』を想像させる作りになっていました。ちょっと強引な説明ですが上手い持ってき方。
1年の放浪の旅も再現(すごい)、出頭のあの笑顔、渡辺謙刑事が訪問した際の「知らん」のやり取り。
原田芳雄さんのために作った部分がガッツリありました。
今回、
息子が罪を犯して、非難してきた過激な近所住民を正当防衛で殺めてしまった。
うーん……
息子が未成年殺人を犯して非難の目に晒されている様子は、おじいさん感と相まって何とも可哀想。柄本さん…っ!ってなりました。
でも、正当防衛のところは放浪させないといけないっていうこじつけ感があって、展開がTBSの足元にも及びませんでした。
あのままあまりにも世間の目が厳しくて転居を余儀なくされたということにしたほうが良かったかも。
そして最後、東山刑事の訪問の際の「知らん」のやり取り、ネットでも書いてる人がいましたが、お顔の表情が映画のオマージュだった感があります。老人だからってあんなに顔と口歪めないと思うんです。
映画では加藤 嘉さんがお父さん役でしたが、あの御病気の後遺症の感じ。
制作発表のHPのコメントでは1974年の映画版に大感動されたと語っていたので、分かっててそれをぶち込んできた感あります。
全体的にちょっとうーーーん…な出来だったかな。
「白い巨塔」は……どうかな…出演者微妙だけど