「ヴァシリ」といえば「ザイツェフ」。
ゴールデンカムイ本誌のロシアンスナイパーさんのお名前がヴァシリということで、モデルは第二次大戦時活躍したロシアのスナイパー「ヴァシリ=ザイツェフ」かいな、などと言われております。
もともと大戦史に興味があるので「スターリングラード」を観まして、ヴァシリ役のジュード=ロウにドハマり。そこからジュード=ロウの過去の出演作品もガンガン借りて、という過去がある自分。
でも脳細胞が死んでいく年頃の為、あんなに作品見たのに?と不思議なんですがすっかり忘れたものもあります…
★スターリングラード(2000年)
日本版の煽り文句がダサい…。
「ENEMY AT THE GATES」ね、覚えとるー。
最近BS1で放送していたはず。戦争映画ではありますが、アクション映画という感じです。
最初の戦闘シーンがスゴイです。冒頭ほんのちょっとだけ戦地へ向かう兵士たちの箱詰め列車の様子を見せて(なんだろう…)と思うと、到着して列車の扉を開けた瞬間のスターリングラードの街の爆撃の様子がガーーンとくるあの衝撃。
ギャーっ!こえーっ絶対死ぬじゃないかこんな場所っ
船に乗せられその乗船中も命がけ。そして突撃の時。「あーあーあーーーー…」です。
前からも後ろからも…。そして敵陣に突撃のはずが、銃は、ない。なんてこと…。なんのための突撃…。
その衝撃の戦闘シーンの後の、あれです。ヴァシリの才能が公に披露されるあの名シーンです。ジューーーードーーーー!!
そして名敵役名バイプレーヤーとしてインテリ紳士、切れ者ぶりを発揮しているエド・ハリスとの闘いが、ドキドキドキドキ。
尾形がかかしのように身動きしなかったのを彷彿とさせるような描写も出てきます。
ヒロインとのラブシーンも注目されていましたね。人前でね。声を上げずにっつーなんともエロな…。
★ガタカ(1997年公開)
21年も前の作品なんですね…、衝撃だわ。しかし古さは感じません。
近未来、遺伝子操作が出来るようになって、基本的に普通妊娠はせず、みんないい遺伝子を使って優秀な子供を得る時代。お金があればあるほど優秀な子を作れるみたいです。
あらすじはウィキがわかりやすいです。がネタバレもおもっくそしてるのでお気をつけください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%82%AB
つまり、普通にして子供を作る人はほぼおらず、勢いだとか一時の情愛みたいなそういう自然妊娠で生まれた子供は遺伝子的に劣る者=「不適正者」と呼ばれ、生まれた時から人生が決まってしまう、なれない職業もあるっていう、なんとも人事とは思えない世界です。病気したりちょっとアレルギーあるかな?みたいな自然な状態がもう不適正と呼ばれるという…。
主役のイーサン・ホークは「不適正者」ですが、遺伝子優秀者=「適正者」にしか認められていない職業「宇宙飛行士」になりたいと思っています。
ジュードは「適正者」のほうの人間役で、イーサン=ホークと図らずも協力関係になり、イーサンを宇宙飛行士にするべく2人で組織を欺くんですね。
ジュードは基本的にいい人なんですが、ちょっと歪んでます。しかし、まめまめと世間欺き用のサンプルを作るジュードがとっても可愛いのです。
イーサンの職業への執念がすごいです。未来なんで本人確認は人体の部分?が必須らしいんですが、そんなとき毛髪やら指紋やら網膜やら尿やらジュードの「物」を使います。でもばれないようにしないといけないのでそれがスリル満点です。
また、体力検査などは自力で勝ち抜くしかありません。ものすごいピッチのマラソンとかあってね。心拍数測られてるんですよ、どうする?本体は「不適正者」のままよっ?
サイボーグのような適正者の中でどうやってイーサンはばれずにやりすごすのか。
そして最後…。
イーサンホークの組織の医者ーーーっ!!!お、おまえ…。ビックリしました。そして感動しました。
で、本当の最後、ジュードは淡々と…。そのえっちらおっちらと「入る」様子が図らずも可愛い、けども本当に切ない…。今まで通り協力してればいいじゃない?ダメなの?と思いました。殺人まで起こってるから「隠滅」しないと駄目なのか…
★コールド・マウンテン(2003年公開)
サウンドトラックが本当に素敵です。スティングの主題歌も綺麗で切なくて胸がキューッつとなります。グラミー賞の様子に映画のシーンも入れたのがありました。
なんかこのトレーラー(かな?)の映像の戦争の描写が杉元と被ります。
戦力に劣る軍にいて、銃剣で突撃もして、大砲でめっちゃめちゃにやられて…死にかかって…、地獄を体験して。(日露は結果として「勝った」とはいえあの惨状)
杉元…(泣)幸せになってくれーっ
お話はとってもロマンチックでありながら過酷かつ深い。
南北戦争時のアメリカ、ジュードは寡黙で素朴な村の男役です。都会から来たお嬢様のニコール=キッドマンに一目ぼれします。ニコールもすぐにジュードを好きになる。
ところが徴兵され出兵することになってしまってほとんど話もしないままあっという間に離れ離れに…ここがもう切ない…。お互い好きとは言ってないのです。素朴な役ゆえに切なさが倍増してます。
寡黙なジュード、プライドが高くて牧師の娘なので貞操観念も強いニコールが、我慢できずに出征前にキスするんですが、うーん、熱い。
死ぬほどの思いをした結果、死ぬ前にどうしても彼女に会いたい、という思いが抑えられずに地獄のような戦地から脱走して彼女に会いに行くことにするジュード。脱走兵は死罪ですがそれでも行きたい。会いたい。
泣・・・・。
その故郷への道のり500㎞の道中で色々な出会いや事件が起こります。果たして彼女に会えるのか。
途中でナタリー=ポートマンに出会うんですが、日本なら間違いなく広瀬すずさん配役です。ぴったり。
と、昔の作品ばかり記憶に残っていますが、最近ですとロバート・ダウニー・Jr主演の「シャーロック・ホームズ」シリーズの、ワトソンさん役が有名ですし、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」や「ホリデイ」といった作品なんかもファンが多いようですし、イケメンの息子さんも注目されております。ペプシの日本のCMにも出てましたね。
ヴァシリ繋がりのジュード=ロウ語りでした。