引き延ばし過ぎると脱落する読者出てくるはず(ゴールデンカムイ200話)。
201話をみないと何とも言えないんですが「作者さまやらかしたのでは…」と思ってしまいました。
作者さまはインタビューで「もう折り返し」みたいなお話されていたんで、淡々と着々と話は進むんだろうなと思っていたんですが……
樺太編に入ってからアニメ化との兼ね合いなのか人気があるために結末を伸ばしているのか、とにかく話の引き延ばしが顕著になってきたなーとは思っていました。
網走監獄に行くまでは
・のっぺら坊に会う
・刺青人皮を集める
ということで何話かでひとまとまりのエピソードに明確に「刺青確保っていう目的」もしくは「網走監獄へ向かう道中で起こる何か」って区切りがあって、間に挟まれる番外編的な色々なエピソードもそこに向かって進んでる感じがありました。
また、若干話数の調節のために引き延ばす必要があっても基本「1枚の刺青人皮=1人の囚人=それにまつわる1エピソード」でワンセットって感じで1つの話の終わりが明確だった。
「刺青を捕獲する」っていう「目的」が明確だったので、引き延ばしダレ感がわずかだったんですよね。
ところが、樺太編。
アシリパさん奪還という目的はあれどどうもノンビリペース。
しかもとりあえずの話の芯である「アイヌの金塊奪取」のための「刺青人皮」捕獲という目的も焦点がぼやけてきて
そこに持ってきて「キロランケの目的は?」とか「尾形の謎」も盛り込んできててちょっと盛沢山なような目的よくわからないみたいな、色々ぼやけてきてたんですよね。
ちょっと前にやっとアシリパさん奪還は叶ったものの、キロランケを取り巻く云々は不完全燃焼、亜港監獄を襲う目的であったはずの「ソフィア」も「必ずまた会うはずだ」みたいな(読者からすると「は?何が?え?あんなに大騒動で脱獄させたのに?」)って感じでほったらかしで一旦フェードアウト。
それなら、ということで尾形側に目を向ければ、
体調不良によって勇作さんとのエピソードを幻覚で見る
アシリパさんをロックオン
宿敵・杉元と再会して「どうなるっ?!」
そして満身創痍!!!!とお膳立てはバッチリ!!!
のはずが、バイバーイとロシアの大地に消えていった。
毎回毎回「起があって、結があった」網走監獄までの様子を知っているので、樺太編全体がぼやけすぎ結論出さなすぎ、
これはいただけない…。
途中に若かりし頃の鶴見中尉を入れたりしたけどそれもあれ以来ほったらかし…
そもそも思うに
アシリパさんと杉元再会に1年半かかってましてその結構な期間を読者に我慢させていたのが悪かった。
並行して展開していた
①キロランケ尾形鶴見の行動の元である過去と謎
②刺青人皮は金塊探しにどうやって利用するのか
③そもそも金塊ってあるのか、あるならどこに
④最初の事件アイヌ惨殺の犯人と目的
も何も進んでないまま、アシリパ杉元まで分解しちゃって一体何の漫画だっけ??ってなってしまった。
アシリパ杉元はやっとこの間再会を果たしましたが、残りの4つの謎は何も進んでない、網走監獄以前から。
うーーーーん…
そろそろ1つ2つ謎解明して読者スッキリさせないと「なんか…めんどくせえしもういいや。完結したら教えてー」ってなるかも。