大奥ED曲「I Say a Little Prayer」とアレサ・フランクリン。
アメリカの歌手、アレサ・フランクリンさんが危篤だとか。
「I Say A Little Prayer」 という曲が代表曲なんですけども、フジテレビのドラマ「大奥」のED曲としてカバーされていました。アレサ版もありえない歌唱力で素敵ですがわたしはこのkazamiさんの儚いバージョンがずーっと昔から好きでした。今も聴いたらやっぱり切ない。
「大奥総取締 たーきやまにございますっ!」で有名な「大奥」、15年も前のドラマです。
当時大奥ブームを巻き起こしまして
- 大奥(2003年)
- 大奥〜第一章〜(2004年)
- 大奥〜華の乱〜(2005年)と3シーズン放送してさらにSPドラマも作られました。
浅野ゆう子さん演じる「たーきやま(瀧山)」のクセ強すぎて、
他の事あまり覚えていないのですが、ウィキ見ましたら「あーそういえば」という感じでボロボロと記憶が出てきました。内山理名さんが可愛かったのと菅野美穂さんが出ていたなと。
全体としては記憶ないものの所々のエピソードで強烈に印象に残っているのがありまして、
①将軍生母となって贅沢三昧の母親が、側室を決めるのに宴会の酒の余興の扇投げみたいなやつで決めることにしたら、許嫁と結婚が決まっていた下働きの子に当たってしまった。その子は辞退したいと言ったのですが当然聞き入れられず無理やり側室にさせられる。身分としては下働きから側室に昇格になったもののその子は好きな彼氏のところへ戻れず頭おかしくなっちゃう。という話。
発狂してしまう子の役は水川あさみさんです。夏のお話だったのかわざとホラーチックな演出されていまして余計こっわー…でした。逆らえないって怖い。逃げられないって怖い。逃げても逃げる場所もないのも怖いし、逃げたら逃げたで男ごと殺されるのも怖いし。どうやっても怖い。権力もった良くない人には近づくまい。
②家光の時代、春日局がどんどん街の器量よしの娘をスカウトして公家やらの養女にして家柄ロンダリングして側室にしていく話。
かわいいアタシが成りあがってやるーっ!て側室の競い合いをコメディちっくに描いてるんですけども、局に目を付けられたら最後有無を言わせず差し出されてく感じが怖かったです。実家としては将軍様の側室になんてありがたやということで喜ぶ家もあるんですが、娘としては町で恋仲の男もいたりして喜べない。でも有無を言わせず大奥入りです。局は家光命なんで恐いんで。
男がいようがいまいが将軍と初夜もそりゃ恐い。京野ことみさん演じる「お楽(らく)の方」は彼氏持ちだったんですが町で評判の看板娘のため局に目を付けられて嫌々大奥入り。望んで奥入りしてないので初夜時恐くなって将軍を張り倒すんですが、次の機会には家のため彼のため(なんかお楽のおかげで出世できるとかなんとかだった?)に「がんばりますから」と泣いて我慢するっていう演出(※記憶曖昧です)で、好きでもない人といやじゃろうに。可哀想にのう。としんみりしました。
きっとうまく側室になった子の話だけ取り上げているので、悲壮感は若干薄いかんじですが、嫌々家から離され、彼氏から離され、女ばっかりのところで朝から晩まで奉公させられ、人が多いところにはいい人以外もいるので、平和に暮らせずどうかなってしまった子もいたんではないでしょうか…。と思うとコワイ。
もともと歴史好きなので、色んなフィクションが見れて面白かったです。
で、そんな大奥のED曲が「I Say A Little Prayer」でkazamiさんという方がカバーしてました。ジャンルとか無知なので分かりませんがアレサ版はなんかjazzyな感じ?それとは違ってkazami版はストリングスのドラマチックなアレンジのJ-POPな感じ。
これが歌い手さんの細い掠れた声に合って切なくて切なくて儚ーくてグッときます。EDの蝶のグラフィックもいい演出でした。
あと検索すると出てきますが「Whitney Houston & Natalie Cole - Say A Little Prayer」も好きです。歌手同士の戦いというか極めた人同士フリーな感じのセッションで自由にハモって気持ちよさそうですー。