安藤サクラさんはやっぱりすごかった「百円の恋」。
最初、大好きな奥田瑛二さんのお子様ということでちょっとだけテレビで取り上げられていたとき、お顔立ちと演技中のせいもあって「こわい人なのか?」と思っていました。
時は経ち、演技派ということで映画界で知られてきたけど実際お話しているところは見たことなく、
大好きな柄本明さんのお子さんと結婚されると聞いて「へー」と思い
さらに時がたってNHK朝ドラに出演されるとニュースになりました。長谷川博己さん好きなので「お」っと思ったんですが朝ドラが好きでないので観ないまま…
で、去年の紅白が「平成最後」だし内村さん司会が面白かったので見てたらがそこにゲストで出演されていたのが演技していない状態を見た初めてでした。
ニッコニコして歌を聞いている。そして、かわええ。
今どきの量産型のお顔ではないのにとってもかわええ。
その後たまたまあさイチで拝見する機会があってそこでもとってもかわいい…!
ニッコニコ。サービスも満点。
そこで紹介されていたのが「百円の恋」
紹介される前から「すごい」という評判は聞いていたのとパッケージの写真が「なんだこの親近感…」と思って知ってはいたんですけど、あさイチのさくらさんを観たら観たい熱が高まって買って(レンタル)しまったアマゾンプライム。2014年の作品だったとは。
あと何気に色んな賞取っていたんで有名な作品だったんすね。
まー凄い!
俳優さんなんで演技できて当然なんですけどお家的にもお嬢さんで明るくて可愛いのに自堕落な役を演技してる感なくスッと出来るってなかなかない。
百円ショップの店員になって働いている様子が妙にリアリティ。あの制服とBGM笑
ああいう百円ショップが実際にあるのか分かりませんけど千円札一枚ずつ伸ばすところがすごく上手いなーと思いました。深夜帯のちょっとギリギリな先輩がいるところとか、疲れすぎてる社員とか、「ありそう…」と思わせる細かい仕掛けが上手。
話題の体重については、脱いでるシーンもあったのですが実は普通のお体。もともとお痩せになっているのでご本人的にはちょっとふっくらさせたのかもしれないんですけど、デップリにはなれないのでその辺は洋服でふっくらした感じを出したりだらしない感じのお体を作ってるのががんばってるかんじでした。
最後のシーンは増減云々より緩くしてあったのがギューッと締まった感じ。
新井浩文さん演じるボクサー、狩野さんこと通称バナナマンとデート行く時がかわいい。おめかしするかんじとかね。
髪の毛手で撫でつけたり、トイレで化粧直したり。またこれが絶妙な気にしてる感が上手い。最初の自堕落見てたので「恋するとみんなもれなく女の子になるのね」とか思いました。あとお母さんに「ドブみたいな口の臭い」と言われたのをちゃんと思い出して、話しするとき口に手を当ててるのが細かい笑
で、……まあ話が進むために必要とはいえ、クズ先輩との胸糞悪いやり取り。一子(サクラさん)と狩野さんが微妙に行き違ったせいでもあって、何ともやり切れないし、やっぱり見ていて辛かった。暴力も振るってるし完全に暴行だから。
ぶっちゃけ人生諦めた感の狩野さんに暇つぶしとして同棲してもらっていたけど基本的に「女」として見られている訳ではなかったのであっという間に浮気され…
でもボクシングに逢ってて良かったねー(しみじみ)
弁当屋で出会ってしまったとき狩野さんを追いかけるアスリート走りが大うけでした。「なんで逃げるのー」って。トレーニングしてる一子速い笑
社員とかコンビニのエピソードの辺りはもしかしたらちょっと端折った感あったのかもしれませんけど試合のシーンは物凄かった。
20時間撮影していたそうな…。
さくらさんの演技の凄いこと。お顔の演技も半端ないです、すごいです。
最初のふてぶてしさの演技はさすがなんですが、途中生き甲斐見つけだした辺りから気を抜くとサクラさんの生来の可愛い要素が漏れ出して出てきてしまうのが逆に可愛かった。
髪まとめだしてから一気に一子が可愛くなってましてね。
振り返ってみるとストーリーとしては
・熱を出した憧れの人がゴミ捨て場に倒れてのを介抱したり、
・思いがけずデートに誘われたり、
・たまたま見たボクシングに魅了されて自身の身体と精神が成長したりと、
話しを進めていくために割と漫画的エピソードが使われているんですけど、日常生活やバイトの感じがリアルなのと何といっても出演している人みんな演技力凄いので観てる時はそういうのが気になりません。
低予算映画ということでロケの場所とかも限られてるんだろうけど全然気にならない。
「万引家族」も話題でしたが今後何か作品に出演されたら観てみたいです。